[コメント] マーダー・ライド・ショー(2003/米)
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アメリカでは、その出来栄えから配給先がなかなか決まらなかったという作品。しかし低予算ながらトップ10にランクインするなどのヒットを記録している。既に続編『The Devil's Rejects』の製作も決定しているらしく、この手のホラーファンの心は掴んだのだと言える。しかし…俺の心は残念ながら掴めなかった模様…いや、こういう作品は嫌いじゃないんだけど。
何が不満かと言えば、やはり『悪魔のいけにえ』を模倣しまくった挙句、「戦慄!」「狂気!」「恐怖!」を描き切れなかったという点に尽きてしまう。コメントにもあるが、これでは「ロブ・ゾンビのマスターベーション」としか思えない。それはそれでいいんだけど、後は個人の好みになってしまう…。どうせなら『悪魔のしたたり』並にエログロ拷問鬼畜ショーをやってくれよ(意思は伝わるけど…)
Firefly一家も中途半端すぎる。家族構成はよーく分かるが、悪魔のいけにえのような「表の顔」が無い為に不気味に欠ける。しかも核となる人物がいない為にどうも盛り上がらない。確かにあのロン毛親父がいちばんのキ○ガイに違いは無いんだが、ちょっと人間味を出しすぎかなと(笑)。
70年代ホラーの良さを連射するように描いていた点は評価できる。ロブ・ゾンビのただならぬホラー好きも読み取れる。しかしながら、少しインパクトに欠けてしまうという惜しい作品だった。
スポールディングの曖昧な立場が生きるラストは良い。続編にも登場するようだから是非観てみたいと思う。
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