[コメント] コラテラル・ダメージ(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
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DVD特典、削除されたシーンについてもネタバレもあります。
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削除されたシーン、「キャンプ襲撃後の惨状」。このシーンは、米側がテロキャンプの本拠地を攻撃した後の、人々が無惨に死んでいる姿を淡々と映すシーンである。
非武装で、小屋に逃げ込みおびえていた人々。彼らがどうなったのか、公開版ではしっかりと映していない。カットされたシーンでは、全ての人が無惨に死んでいる姿を、淡々と映し出す。
監督はインタビューで、「恨みによる攻撃はさらなる恨みを生むのみ」と言っている。本当に伝えたかったシーンは、テロの影響で、削除されたものではなかろうか。
9・11が無かったとして、この映画が公開されても、「娯楽作品」として捉えられただろうとも、監督は言っている。娯楽的要素を前面に出しつつ、どこか、テロ行為を行う側にも正義(というか大義名分)があり、そして、安易な報復行動の危険性を謳いたかったのではないだろうか。その「報復行動の危険性」のメッセージ色を薄めるような編集をしたのは、テロの影響で何らかの力が動いたのではないかと邪推してしまう。
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とは言え、映画の出来がどうたったかといえば、アクションはぬるく、展開も見え見えな部分があり、今一乗り切れなかった。
多くの方が指摘している通り、コロンビア側の役者達の演技は、どれも光っていて素晴らしかった。
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