大変残念だったこと。

この映画、ラストに「 Ｔｈｅ Ｅｎｄ 」（もしくは 「 Ｆｉｎ 」 でも良し）が無いのが非常に残念でならない。

シナトラに合わせて踊ってみたり（あのシーンは素晴らしかった）、ところどころに過去の名作を思わせる部分が上手いスパイスとして効いていたのだから、やはりラストもそれらしく締めて欲しかった。それがあったところで多分私の評価は★４で変わらないのだろうけれど（というか、そこが無かったことで減点とまではしないのだけれど）。そこがなんだか残念。

「 Ｔｈｅ Ｅｎｄ 」が無いもんだから「 Ｔｈｒｅｅ Ｍｏｎｔｈｓ Ｌａｔｅｒ 」とか来るかと思って構えてしまった。「その後」は出さなくて良かったと思っているので、私自身が「尻切れトンボ」に感じたのは、「 Ｔｈｅ Ｅｎｄ 」が無かったからだと思っている。終わりにするのならば、丁度良い場面だったと思うし、それ以後は却って中途半端に出すのは良くないだろうと思う。

Yasuさんが指摘している通り、この映画は「感電して女性の心が聞こえるようになる」というアイデア一発から膨らませて作ったものだろう。勢い的にしか思えない設定から、こういう話を作るあたりは上手だなと思う。俺が考えたらアダルトビデオにしかならんもん。

配役も結果的に良かったと思う。メル・ギブソンが男の中の男（＝男臭い男？）というのはなんとなくイメージ違うし、「え？」とか思ったのも確かなんだけど、この役はメルだったからこそ、上手く行ったんだと思う。

「セックスの神様」つーのも凄いね。つーか、最中にあんなこと考えられてるの聞こえちゃっても、後でちゃんと勃って機能してるところが「男の中の男」なんだろうな。俺みたいなヘタレには無理かも。やっぱし最中は機能ＯＦＦとかしたい。

自在に機能をＯＮ／ＯＦＦ出来るんだったら、この「女性の心が聞こえる」能力は欲しかったな。今から15年前にこの力が欲しかった。もっといろんなことできるな。妄想が膨らんでしまう危険映画だ。電車の中で「はぁ寂しい。誰かあたしを慰めてくれないかしら」なんて聞こえてきたら、もうたまらんですな。ええ、慰めますとも。慰めさせて頂きます。心を込めて。

なんで15年前かっつーと、、だってその頃ってほら、「やりたいサカリ」だったわけで。それに、今発揮すると危険だから。妻の本心なんて怖くて知りたくないっつーか、それはヤバイだろう。もう持たなくなるね、絶対。たまらなくなって、外出たりとかしてさ、で、そん時に聞こえてきたら怖いでしょ、電車の中とかでほら、「あぁ〜、金無いなぁ〜、困ったなぁ〜、誰か（以下略

しかしヘレン・ハント演じるヒロインだけど、こんな女性いるんですかね？ というか、これは神的な人ですよ。いくらストレートに表現してしまうっていったって、この人裏少なすぎな気がしますね。ここまで自分の気持ちに素直に生きられる人ってそういないと思う。気張ったりする部分とか、言い出せなかったりした部分はあったものの、かなり自分の気持ちに正直に生きているでしょ。これは女性スタッフがあこがれみたいなものを投影して作った人格のようにさえ感じますね。

私個人的には、じゅごんさんのコメントにある「あんなことやこんなこと」が気になって仕方が無いです。知りたいような、、、嗚呼、でも知ってしまったらもうモトの自分に戻れないような気がするのぅ〜

だって、俺、この能力持ってたら、妻とは結ばれてないよ絶対。多分、お互いそんなもんだと思う。だからいいんだと思うしね。ミステリーはミステリーだからいいというか・・・。まとまりないなぁ〜。