いくら行き当たりばったりに人を救っても、自分の力ですべての人を救えるわけでもないし、誰からも賞賛されないし、正しいことをしているはずが、新しい憎しみのタネを蒔いてしまう結果になるし、なんだ、この無力感、孤独感は・・・。というような理由でやめるのかと思っていたが、これを見ているとようするにヒーローとしての一般人の生活が両立しない、ということで悩んでいるようで・・・しかしながらデートやバイトに遅刻したり学業がおろそかになるのは自分の要領が悪いからなのでは？そういう問題ではないと思うんだな。

「正義」に対する根本的な疑問については１作目の方がよく描けていると思った。今回はより広範な支持を得るためにテーマをかなり通俗的な方向に持っていてるような気がする。特に後半は、一度捨てたコスチュームを簡単に取り返しちゃうし、敵（例によって勝ち組中年）は勝手に自決するし、最終的には彼女とヨリを戻せばOKみたいな描き方だし、気前よく素顔はさらすし、どうも話が都合が良すぎて納得がいかない。