[コメント] ロッキー・ザ・ファイナル(2006/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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第2ラウンド、すでに2度ダウンを喫したロッキーが左腕を痛めたディクソンに攻め込みダウンを奪う。そして両者の攻撃が噛み合い始め、ラウンドが終わって実況が言う。
"Welcome, to Rocky land."(ロッキーの世界へようこそ)
「ここから、いつもの壮絶な死闘が始まりますよ」という合図である。
ディクソンが左腕を痛めたときにイヤな予感がしたのだが、そのイヤな予感とは、年をとったロッキーに現役王者と良い勝負を「可能に」させる理由付けがディクソンの左腕の負傷なのではないか、という予感だ。そして、実際そうなっていく(それ以降は左腕を気にしている様子はほとんどなかったものの)。どうしてこんな言い回しになるのかというと・・・。
『ロッキー』シリーズを全部観て、間違いなくファンだし、ロッキーの起こす奇跡に感動もしてきたが(一部除く)、60歳前後で、10ラウンド現役王者と打ち合えるというのはそれはもう「努力の人」ではなく、「天才」、「怪物」である。スタローンがアントニオ・ターヴァーとほぼ「マジ当て」で頑張ってる、というひねくれた見方をすれば感動するが、実際、判定まで持ち込めちゃダメだろ。しかも負けても判定は僅差だったということ(一作目を意識している?)は、勝者とほぼ同等ということである。
正直な話、オレが観たかったのはロッキーの「強さ」ではなく、ロッキーが健闘するもののKO(判定ではなく)負けしたあと、エイドリアン(の墓)にどう向き合うのか、何を報告するのか、ということだったのだと思う。もちろん、「負けろ!ロッキー、負けろ!」と思いながら観てたわけではないけどね。まあ、"We did it."(オレたち、やったぜ)もいいんだけどさ・・・と、グダグダ文句ばっか並べたものの、結構良かったけどね!(唐突)
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