最初の2月2日。「ケチらず、もう一杯」と言うフィル（ビル・マーレイ）に、バーテンダーは「やれやれ」といった表情。この日からフィルの無限ループは始まる。

途中の2月2日。何度も同じ場面を繰り返すことによってリタ（アンディ・マクダウェル）の趣味・嗜好を把握し、乾杯の際に「世界平和」という言葉を白々しく使うフィル。「アーメン」とダメ押しまでするイカサマ師に、バーテンダーは「やれやれ」といった表情。無限ループは続く。

最後の2月2日。ナンシーを下手な口説き文句で誘うラリー（クリス・エリオット）に、バーテンダーは「やれやれ」といった表情。さらにラリーはチップをばっちり払ったと見せかけてすぐに回収する（1枚だけ回収するのがまたセコい）。この日をもってフィルの無限ループは終わる。

そう、あの初老の黒人バーテンダーこそが犯人、時間や運命など全てを支配する神様だったのである。これはダメ人間を良い人間に生まれ変わらせるため、人生の素晴らしさに気付かせるための試練だったのだ。そして次は、神様に対して「チップ回収」という愚行を冒したラリーの番なのである。

頑張れよ、ラリー。

25セントで落札されても落ち込むな。

運命に驚け。運命を楽しめ。運命に抗え。

そしていつか340ドルで落札されるような男になれ。

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・・・さて、犯人も判ったところで最後はこの曲でお別れしよう。「明日があるさ」の替え歌で

「明日がないさ」

いつもの場所で　いつも逢う

　そりゃそうだ　いつも「同じ日」だ

　　もう来る頃　もう来る頃　やっぱり今日も来た

　　　明日がない　明日がない　明日がないさ

いいかげんウザく　なってきた

　ネッド・ライアソン　ブン殴る

　　爽快感　少しはある　罪悪感はなし

　　　明日がない　明日がない　明日がないさ

あまりにヒマを　持て余し

　トランプ投げを　4〜5時間

　　極めちゃったよ　プロ並みだよ　何にもならないが

　　　明日がない　明日がない　明日がないさ

ジジイがマジで　死にやがる

　色々やっても　死にやがる

　　寒い夜に　白い吐息　虚しく消えるだけ

　　　努力しても　苦労しても　どうにもならなくて

ピアノを上手く　弾くために

　金の力で　教え請う

　　リタのために　ラフマニノフ　Jazzyなアレンジで

　　　今を生きる　今日楽しむ　明日が来ないなら

助けまくった　ことごとく

　あのネッドさえ　助けたよ

　　保険に入った　契約した　どうせ明日は来ない

　　　来ないはずの　来ないはずの　明日が来ちゃったよ

　　　　（どうするオレ　どうする金　まあいいやリタがいる）