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[コメント] 最愛の大地(2011/米)

作家にとって処女作というのはあらゆる意味で大変意義のあるものであり、その人のすべてが入っていると言われている。という視点から、A・ジョリーのこの作品はずいぶんと期待外れのような気がする。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







題材はとても注目されるものである。サラエボにおいて何故長期にわたり内戦が続いたのか、一般人にも興味のあることである。しかも、オリンピックの開催された都市である。少なくともチトー大統領時代においては安定していたと記憶する。

その内戦とともに民族が違う恋人同士の愛のさすらいの話である。これは映画的題材として大変面白いし、期待が高くなっていた。

しかし面白くない。

まず、全編、半分吹替えのようなイメージが漂う英語版である。不思議である。リアル感がまるでない。

本来なら緊張しっぱなしの映像であるべきストーリーなのに、映像にだらだら感がある。そこには多作の映画監督が流して作ったような印象さえ漂う。カットの切れがまるでない。ストーリーにもスリル感がまるでない。退屈感が全編を漂う。

ジョリーの言いたいことはおのずから分るが、それを映像でどう表現するかは映画作家の使命である。基礎的な映画テクがないのなら映画を作るなどとのたまわれない方がいいのではないか。

でもこの映画、結構映画評論家さんは褒め上げているんですよね。僕の映画感覚がただ悪いだけなのかなあ、、。うーむ。

(評価:★2)

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