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[コメント] めがね(2007/日)

「春の海ひねもすのたりのたりかな」。蕪村のポエムがこの映画の心を言い表す。たそがれるためにこの南の島に引力に引かれるように集まってくる人たち。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







うーん、僕もこの映画で、南の島に行くことなく映画館の客席でたそがれるときを味わっていました。仕事、家族、その他さまざま生業から逃れたいと思うのは誰でも同じこと。そんな不思議で当たり前の人間として戻るときを2時間他の観客と共有できたこともうれしい。

この映画はでも「かもめ食堂」と対の映画なんでしょうね。というのも、小林聡美がお客様であるということが前作とまったく逆の設定なのである。このひねりが最後まで効いている。すなわち、この作品単体ではこの映画は成り立たないと思うのだが、、。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)牛乳瓶 chokobo[*] 直人[*] ナム太郎[*]

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