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[コメント] 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2006/日)

大の大林ファンであるであることを自称している我輩としては前作「転校生」で少し気を落としたものだから、この作品にはかなり期待して見ることになった。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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客席は団塊の世代が大部分を占めており、少々泡を食う感じ。少々異様であります。というものの、ワタクシもじゅうぶん団塊しちゃってるんだけど、、。

映画のほうはいつも10分で大林の世界に入り込むはずが、今回は瀬戸際で踏みとどまっている。乗れない。説明過剰・前作「転校生」から取り入れている斜めの画面、何か大げさな音響等におののく。やたらとあせっている感じもする。 どうしたんだ。お得意の題材のはずではないか。空回り気味だ。

新人の 鈴木聖奈、 中村美玲はいい。新鮮で、雰囲気がある。いい素材だ。主演の筧利夫の硬質なイメージが大林の世界とアンマッチなのかな。彼の声で全篇モノローグが流れるが、声の質も硬い。窪塚俊介もいい役だけれど、彼の容貌から清貧の人というイメージが涌いて来ない。

僕はラスト近くまで乗れなかったが、それでも臼杵に戻るシーン、特に 村田雄浩が出るシーンあたりからやはり泣いてしまった。過去へのノスタルジーは誰にもあるのだ。 でも、正直「22歳の別れ」の曲とこの映画のイメージが最後まで結びつかなかった。僕だけだろうか、、。

大林ワールドは健在だ。まだ暗中模索している気配はあるものの次回は大丈夫だろう。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ナム太郎[*]

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