セントさんのコメント: 点数順
太陽がいっぱい(1960/仏=伊) | 私はラフォレのどこがいいのか分からなかった。それは置いといて。青空。うねる音楽。太陽。殺意。刹那でしか生きられない育ちの悪い若者。澄み切った青空は勝者と敗者をいつも対等に見つめる。 | [投票(1)] | |
素晴らしき戦争(1969/英) | 戦争という不条理なものを描くとき、アッテンポローは明るすぎる、また絵画的な映像、しかもミュージカルというしゃれた方法で悲惨そのものを突き詰めた。俳優は全員それを理解していた。 | [投票(1)] | |
太陽に灼かれて(1994/仏=露) | ミハルコフの世界。完璧。人間の愛憎まで描いて重厚、しかもチェホフ的。素晴らしい。 | [投票(1)] | |
終着駅(1953/伊=米) | 駅での2人の息遣いが聞こえてくる映画です。クリフトは若者の純粋さを剥き出しにしたいい演技でこの映画が一番印象に残る。 | [投票(1)] | |
天国と地獄(1963/日) | 人間の表面上の違い、狂気までをスクリーンに描く。黒澤の計算以上のものを表出した。 | [投票(1)] | |
影の軍隊(1969/仏) | メルビルのベスト3に入るある意味では青春映画。 [review] | [投票(1)] | |
裁かるるジャンヌ(1928/仏) | ブレッソンが静ひつだったのに比し、ドライヤーは動的。人間的。どちらも映画史に残るが、映像美では、「白」を意識したブレッソンのほうに軍配。 | [投票(1)] | |
恋する惑星(1994/香港) | あれだけ今までとまったく違うスピード感のある映像を見せられて驚かない映画ファンはいないだろう。衝撃的でした。 | [投票(1)] | |
王女メディア(1970/伊) | カラスの歌舞伎を見ているようだった。ほとんどワンマン芝居だし、見栄を切っているようだ。ギリシャ悲劇は伝わるが、底流の悲しみが伝わらない。音楽、美術等立派。 | [投票(1)] | |
インテリア(1978/米) | ベルイマンの影響大、というより憧憬感強し。一度創ってみたかったんだろうなあ。意外とまとも。でもこの一作だけ。照れ屋なのかなあ。 | [投票(1)] | |
旅芸人の記録(1975/ギリシャ) | 「オイディプス王」と対象的な「エレクトラ」をベース。それにギリシャの歴史、現代をオーヴァーラップさせている。西洋ではエレクトラコンプレックスは大常識だが日本ではそうでもない。知識人風のご婦人が多かったけど、ホントご理解されたんでしょうか。 | [投票(1)] | |
戦艦ポチョムキン(1925/露) | オデッサの階段。モンタージュの活き活きとしていること。スピード。人間としての革命まで持っていった力量。全く見たことのない映像ラッシュの新鮮さ。 | [投票(1)] | |
ストレイト・ストーリー(1999/米=仏=英) | 一人一人の心をロードムービーで撮っていく話。それぞれの心は見事、自然・風景に溶けている。だからラストは重要ではない。 | [投票(1)] | |
黒い雨(1989/日) | 登場人物が画面に出てはそのつど死んでしまう。それも、時代劇で人がばったばったと殺されるように。最初は沈痛だが、そのうち漫画チックになる。そこが、今村のダイナミズムなんでしょう。原爆の指先が溶けてるシーンだけは合点が行かない。 | [投票(1)] | |
海外特派員(1940/英) | いやー、ホント面白い。映像もダイナミック。静と動。その使い分けのカメラの見事さ。ラストまで一気。ヒッチコックの脂が乗り切っている時のすごさ。 | [投票(1)] | |
天城越え(1983/日) | 取調べの時、寝ている女がおしっこをもらして板の間にべちゃべちゃになるシーン。あの感覚、映画で見せられたのは衝撃。まさに田中裕子所以たるところ。だから、子供を許したんですよね。 | [投票(1)] | |
ラヴ・ストリームス(1984/米) | 「愛について」とことん悩み追及する人たち。やはり、ジーナが本格的に出演する場面が増えてから迫力が出る。でも実際夫婦なのに姉弟の役柄というのも奇妙だし、色っぽいですね。力作。 | [投票(1)] | |
プライベート・ライアン(1998/米) | スピルバーグでは「激突」以来の秀作。また初めて感動した。(ずーと嫌になっていたんでちょっとほっとした) トムハンクスが人生を受け止めるいい演技をした。 | [投票(1)] | |
水の中のナイフ(1962/ポーランド) | 構図が冴えている。絵画のようです。悪意を生まんとする心理劇。じれったい確執。やはり「太陽がいっぱい」に似ている。新発見。ポランスキーにしては全くユーモアなし。そこがなかなかいい。 | [投票(1)] | |
真夜中の青春(1970/米) | この映画好きなんです。見た人は少ないかも。当時黒人との恋愛はまだタブーで、それだけボー・ブリッジズの茫洋とした演技は暗い中でひとつの灯りでした。私も人生の優しさを珍しく感じたものです。 | [投票(1)] |