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セントさんのコメント: 点数順

★5グラン・ブルー(1988/仏)かの有名なベッソンの初期の傑作と誉れ高い映画を初めて見る。最近の彼の、流したような作品群に見飽きた僕はこの作品の「青春の鎮魂歌」に驚き、その若き遠吠えのするような灼熱の熱き想いに息をのむ。 [review][投票(7)]
★5今度は愛妻家(2010/日)映画、小説でこそ使えるトリックをうまくこの映画は我々観客に大サービスして披露してくれる。行定勲うまいわあ。感心する。何げない夫婦の会話も壺にはまり、子供のいない夫婦の、お互いしか寄るところのない愛の確かさを表現する。 [review][投票(7)]
★5ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007/米)狂気、欲望、無信仰、孤独、そして血というものを原油が噴出するように荒々しく描きこむ男の精神史。 [review][投票(7)]
★5ユナイテッド93(2006/仏=英=米)9.11から既に5年。早いものだ。そろそろ脳裡から詳細が消えようとしているときに当時の忘れてはならない状況を蘇らせてくれる映画が出現した。 [review][投票(7)]
★5ロスト・イン・トランスレーション(2003/米=日)人間の孤独をTOKYOに描いたことで、しんみり、また強烈に乾いた自分の心を知ることになる。一つ一つのシーンがホント心に染み渡る。家族でさえ、孤独を募らせる。日常を逃げても日常に戻るしかないこの真実。実に重い。[投票(7)]
★5笑う蛙(2002/日)うまいね。押入れの穴から見た本当の世界。通常の日常は擬似空間であるがごとく。舌を巻くほど上手い脚本。演劇的掛け合い。長塚京三代表作か。日本映画の秀作ここにあり。女は嘘をさっとつけるんだね。本質的に違うのかな。[投票(7)]
★5たそがれ清兵衛(2002/日)これはすごいわ。10年、いや20年に一本の映画かもしれない。もう完璧。絶句。日本映画の全盛期を見ているようでした。しかも無常観まで表出している。出演者、どんな端役まで心が入ってる。相手を思いやる気持ち、今求められてるのはこれだよね。[投票(7)]
★5イルマーレ(2000/韓国)韓国って愛を信じてるんですね。またまた素晴らしい愛の映画を贈ってくれました。色彩まで行き届いて全編そりゃもう絵画。心を開けてくれるホントいい映画です。センスも情景も色合いも欧映画です。[投票(7)]
★5気狂いピエロ(1965/仏)私たち、青春とは呼ぶにはあまりにも辛すぎる時代を生き延びた者からは永遠の映画です。字幕そのものが詩であり、私たちの心でもあります。当時アンナ・カリーナは神に等しかった。今、観ようと思ってももう戻れない自分に気付くだけ。[投票(7)]
★5佐々木、イン、マイマイン(2020/日)青春の墓碑銘と言えようか。みんなが同じ方向を見つめていたそのまなざし。喜びも哀しみも苛立ちも不安もみんなで分かち合う、そんな”とき”の共有こそがそれぞれのその後の人生に確たる沈殿を残すのだ。 [review][投票(6)]
★5ジョーカー(2019/米)あの超ダークなジョーカーの誕生物語である。前半、じっくりと悲劇の生涯を背負うジョーカーが描かれる。これは僕の想像外であった。 [review][投票(6)]
★5ゼロ・グラビティ(2013/米)うーん、これはすごいわ。次元を超えた映画ですわい。僕自身も映像の中に、二人同様あの彼方の宇宙にほっぽり出される、、、。 [review][投票(6)]
★5別離(2011/イラン)厭な映画である。人の心をいたぶるいやあな映画である。前作と違うのは、見なければいいと思った時間が極端に短かったところか。それだけ脚本が緻密でしっかりと書かれている。布を織る時の縦横の繊維が明瞭である。 [review][投票(6)]
★5ヒミズ(2011/日)冒頭から執拗に繰り返される震災の映像とモーツアルトのレクイエム。今や、世界は朽ち果て人々は鎮魂のみを必要としているのか。あるいは、それでも立ち上がることを求めているのか、、。 [review][投票(6)]
★5海炭市叙景(2010/日)5つのオムニバス映画であります。すべてが虚無的でもあります。生きることの空しさ、哀しさが切実に伝わってきます。話のすべてが身近です。どこにでもあるような話がかえってリアルです。 [review][投票(6)]
★5インセプション(2010/米)いやあ、夢に酔い、彷徨っている感覚。夢のまた夢、さらに深い夢が醸成され、めくるめく果てしない宇宙の彼方へ自分の体が投げ出される感覚。しかし解放感あれど気づくとわが肉体は宇宙の塵となり宇宙空間に漂っている、そんな夢の時間。 [review][投票(6)]
★5息もできない(2008/韓国)男はつばをどこにでも吐く。言葉はすべてクソという表現を使う。いかにもチンピラ風情。しかもいつもキレている。オオカミが飢えている。遠吠えさえ聞こえてきそうだ。近づかない方がいいタイプ。そんな底辺に蠢いている男がこの映画の主人公だ。 [review][投票(6)]
★5ディア・ドクター(2009/日)この映画は真実と虚構の狭間、もしくは境界をモチーフにしたものだなあと思う。テーマとしては特に新鮮さを感じないが、映画のタッチがとにかく本格的だ。 [review][投票(6)]
★5チェンジリング(2008/米)映像の色合いが未だ好きになれないイーストウッドだが、でも結構慣れてきた。彼の作品はそんなことを言ってる場合じゃない、という僕を叱るような、琴の糸のように張り詰めたスピリチュアルなものを感じてしまう。 [review][投票(6)]
★5母べえ(2007/日)見事だ。ほんと、素晴らしい。映像のどの部分も気持ちが入っていて、無駄が全くない。細部にまで、神経が行き届き、完璧な出来。山田洋次の完熟度の高い秀作であり、見事な反戦映画。 [review][投票(6)]