コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 青の炎(2003/日)

蜷川監督がフィルムに定着してみせたのは、あくまでも二宮和也という男の子の「器」。
くたー

光や水、さらには風を味方につけて、それは魅力的に撮れていると思います。ただ、彼の魅力を存分に引き出そうとするあまり、いろいろなことをやらせすぎて、物語の主人公としての男の子のキャラが一貫性に欠けているような気がします。この主人公をどのような男の子として描きたかったのか、その焦点がボヤけているような。一人の人間の多面性と言っても、所詮は核となるものがあって殆どはそこから派生しているものなのに、その核となる部分がボヤけてる感じ、とでも言ったらいいのでしょうか・・・・。

話にイマイチ面白みがない、というかヘンな方向に話が転がってるなぁ、という印象。でもそれは、もしかしたら個人の趣味の問題かもしれないので、とりあえず置いといて。松浦亜弥演じる女の子のキャラも周りから浮いた存在の割には、何だか類型的だなぁ、と感じてしまいました。なんで主人公に惹かれているのかもよくわからないし、かなりの不思議少女かと思いきや、そこまでヘンでもなくただの「良い子」という印象。ムスっとしてる表情はいいと思います(喋らなければ)。でも口元の動きはしっかり「あやや」してたと思いまする(笑)。

(2003/4/25)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (5 人)ゼロゼロUFO[*] ことは[*] ざいあす[*] づん[*] あき♪[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。