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[コメント] 軽蔑(1963/仏)

そこまで軽蔑せんでも・・・。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まあでも、自分が愛するように愛されることを望んでいたから、傲慢なエロオヤジにへつらったり、ソイツの魔の手から自分を守ってくれなかったことがことさら許せんかったんだろうなぁ。言葉にすることなしに、最後まで「察して」的な態度を押し通したことに、もうちょっと妥協とか寛容があってもとか思ったが、バルドーの美貌と青さがそうさせているのかと思えば、フムフムと妙に納得。冒頭の「指好き?、胸好き?・・・・」。自己愛炸裂。

商業映画と作り手のこだわりの間の確執が描かれているとはいえ、ゴダールにしては異色の素材。何でも1000万ドル投じた商業大作だそうな(題材的にはそうとも思えないが)。確かにカプリ島の建築の素晴らしさや、配役を見るとても豪華。でも赤とか青とかに着色された彫像の目、あれは間違いなくゴダール印。

特別出演のラング氏が大層オイシイ役で出てました。ゴダールの愛情を感じますね。バルドーは終始仏頂面だけど、ふてくされた顔がまた可愛い。個人的にはルイ・マルの『私生活』に次いでお気に入りかもしれん。

(評価:★4)

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