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[コメント] スライディング・ドア(1997/英=米)

何気なくてもさりげなくかわいく見えるグウィネスだから良かった。例えばメグ・ライアンなんかにわざとらしいほどくだけた演技をされた日には、作品のイヤさしさがさらに強調されてしまったと思う。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いろいろ見方のできる映画だと思うけど、個人的には地下鉄に乗れた物語の方が、転落後の昏睡状態の中で見た夢物語だった、という感じで鑑賞。

「もしも・・・」で展開する夢物語ほど現実は、魅力も味気もないしドラマティックでもない(「乗れなかった」方の物語に魅力がないというのは、そういうことじゃないのかなぁ)。でも最後の最後に「どうこうあがいたって出会うべき人には出会えるんだよ」と、しあわせな運命を暗示するハッピーエンドで締めくくる。

アイディア自体は面白いかもしれないけど、ちょっと話を転がし過ぎ、起伏付け過ぎ、弄び過ぎで鼻につく。作り手側の策を練ってる姿が見え過ぎると、話にのめり込んめばのめり込むほどこちらまで弄ばれてる気がしてしまう。さらに妊娠を始めとした生臭い要素は、現実味あり過ぎてこのテの話にはそぐわない気がする。それと離婚調停中云々のクダリも、なんか言い訳がましい印象が残ってしまって中途半端に感じてしまう。ドラマティックにしようとするあまり手段を選んでないようで、それがややイヤらしさに繋がってしまったように思う。

(2004/11/19)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] 勝 改蔵

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