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[コメント] ラ・パロマ(1974/スイス)

イングリッド・カーフェンとペーター・カーン。70年代映画の中で見た、個人的最高にキッチュなカップル。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







魅力を挙げるともうキリがない。映像の美しさ、緩慢なカメラのリズム、役者の毒、古典的なメロドラマのエッセンスを借りたようなチープな物語に突然絡む素っ頓狂な演出、甘い腐臭のするような重く澱んだ空気、等など・・・。惚れてる映画を語り始めると、俄然言葉が空回りしていくので、ここいらで止めときます。80年代以降のやや薄味なシュミット映画にはない濃さがあります。役者の個性に負うところが大きいのも事実だけど。ちなみにペーター・カーンはこの後さらに肥えて、役者として使い物にならなくなったそうです。それを考えると感慨もひとしお。やっぱ役者も腐りかけが美味いんですかねぇ・・・。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ペペロンチーノ[*] tredair[*]

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