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[コメント] 12人の優しい日本人(1991/日)

個人的には非常に心地の良い脚本。期待に見事に応えたヒネり方をしてくれた、といえばいいのか。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「無罪」で始まった時点で、論理で固めて「有罪」が次第に優勢になりつつ、土壇場で「無罪」になったら面白いなぁ、と思ってたので。

「議論とは全く無縁そうな人間に一体何ができるんだ」という偏見。そして何より、一見ものわかりが良さそうに振舞ってるヤツこそ、突っ込んでみればヘンなプライドで凝り固まってたりしてヒジョーにタチが悪いことも往々にしてある、ということ。全くもって同感。ある意味胸のすく思いでした。

(やや戯画的ではあるけど)日本人の特徴を踏まえつつ、オリジナルとはまた別の切り口を盛り込んでいる、ということでとても面白かった。が、それでもなんで3点かと言えば、オリジナルにはあった「映画の中の時間の経過」と「空気感(オリジナルでは「夏」という季節を非常に効果的に使っていた)」が希薄だと思ったので。そのせいか、ラチのあかない状況が上手くまとまってスッキリメデタシ、という心地よさはあったけど、重く澱んだ空気から開放された時の、心地良い疲労感、みたいなものがあまり味わえなかった。

ともあれ、舞台が限定されれば、なお一層それだけその空間は濃密に、立体的に伝えられなければ、映画としての魅力は半減だと思う。たとえそれがコメディだとしても。

(2006/4/14)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)煽尼采[*] けにろん[*]

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