ニコール・キッドマン、ウィレム・デフォー、ドルフ・ラングレンなどのベテランを揃えて、そうとうＤＣも力が入っている。「打倒マーヴェル」の気合は十分だ。が、やっぱりマーヴェルに一日の長がある印象でした。

たくさんの部族との覇権争いと、主人公の命を狙う謎の男、なんだか、まんま『ブラックパンサー』とかぶる。この映画の悪役その１のオーム王は、中途半端な悪役で魅力に欠ける。「見た目ハンサム」なのもあるが、「悪の貫録」か感じなかった。デフォー演じるバルコという男が「いい人」過ぎてびっくり。いつも「変化球」なキャラが多いので、いい人っぽくて、実は裏で糸を引いてるとか、あるかと考えたりもしました。

そんな感じではあるが、なんというか「主人公のキャラ」にちょっと惚れた。「基本善人」「コワモテ」「口悪い」と並んで「おっさんくさい」という「濃い」主人公は、ありだと思います。

ただし、悪役その２「ブラックマンタ」との出会いの場面、盗賊の父を「見殺し」にしたのが、その後のキャラ像と違うんだ。彼なら「助けを乞う悪役」を見捨てずに助けて、その上で、拘束して警察に突き出すとかするようなイメージなんだが。もちろん原作での「宿敵」となるから仕方ないのかもしれないが、それでも「見殺し」がやっぱり違和感。普通に「やられました」で、「親の仇」でいいのに。

ちなみにニコール・キッドマンが、相変わらず超キレイ。「女王の貫録」」はもちろん、「若き日の姿の若々しい」こと。やっぱりキッドマン最高。