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[コメント] ゴッズ・オウン・カントリー(2017/英)

「ヨークシャーのブロークバック・マウンテン」とか言われているようだが、もちろん舞台の年代が違うが、あれよりも繊細で、熱量のある映画に感じました。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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人気俳優2人を並べた「ブロークバック・マウンテン」と比べると、少なくとも日本では「まったく無名の二人」。だから余計な先入観とかもなく物語に入り込めたのは確か。

それでも、粗暴な青年ジョニーのもとにあらわれた、ルーマニアからやってきた青年ゲオルゲ。このゲオルゲがとてもいい。愛など持っていないジョニーを「導く」、そても説得力のある演技と演出と。そして淡々とこなす牧場仕事。子羊を従える彼は「神の使い」としてみえる時がある。そしてジョニーは、安っぽい言い方だが「愛を知る」。「性描写」にも、愛が感じるように変化。→ここが「ブロークバック・マウンテン」と違うと感じるんです、私は。そして、ヨークシャーの大地は、美しくさみしい。誰かの温もりを求めても不思議ではない。

そして諍い、別れ。残されたジョニー。じつはこの後の「家族」が見どころ。ジョニーは高圧な父にも「愛を持って接していた」。そしてそんな息子に父が発した言葉。それに祖母。祖母は余計なことは言わないが、ずっと家族を愛している。

ラストのルーマニアまで来たジョニー。ゲオルゲとのシーン。最後は心がほっこりします。男×男の恋愛映画だが、最近はそういう映画も案外多く上映されている。この映画は「R+15」で、ハードな分類だが、私は好きですよ、この映画。

(評価:★4)

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