[コメント] ジオストーム(2017/米)
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天候を管理する衛星の暴走により、世界中に異常気象が起こる、というプロットは予告編で見たまんまです。それが「AIの暴走」のような話かと思ったら、結局は「陰謀」映画でした。それも、キャストが一通り出た段階で、なんとなく「コイツだ」というのは判ってしまうのは残念だ。
ラスト近くの、モニター越しに兄弟で話すシーンは、『アルマゲドン』を思い起こさせる。そのほかいろいろ突っ込みたくなる場面はあった。たとえば「黒幕」は、あの会場から、どうやって逃げ延びたか、あるいは、自分だけどう生き延びるつもりだったか。あの雷のなか、自分もその災禍に見舞われるわけで、かなりリスクの高い陰謀だ。その陰謀の理由も、なんかすごく幼稚だ。この手の映画に、そんなものを求めてはいけないのかもしてないが、きめの細かい映画を私は見たい。
ジェラルド・バトラー主演ということで、「アクション」中心なのかと思ったが、そこは「武骨で不器用」な男を熱演。というかこの人も「きめ細かい」俳優ではないが、彼はそれでいい。映画を引きしめていたのはスタージェスのほう。
SF好きとして、肩ひじ張らずにみられる宇宙ものとして、それなりに楽しめたと思う。宇宙パートはだいぶ「端折った」印象だが、わたしは悪くないと思う。あと、久しぶりに「シャトル」が見られた。普通の飛行場にみたいにシャトルが離陸してるし、一人だけ乗って操縦してるし、タクシーみたいだな。NASAのシーンは実際にNASAで撮影されたそうで、この手の映画にしては、ちゃんと地上にも、宇宙にも、ちゃんといっぱいスタッフがいて、ちょっとリアルっぽいと思った。
評判はあまりよくはなさそうな映画だが、私の中では一長一短(ちょっと意味違うが)でした。
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