コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ジオストーム(2017/米)

SF要素は薄め。異常気象映像はなかなかだが、ほとんど予告編で流してしまったのはもったいない。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







天候を管理する衛星の暴走により、世界中に異常気象が起こる、というプロットは予告編で見たまんまです。それが「AIの暴走」のような話かと思ったら、結局は「陰謀」映画でした。それも、キャストが一通り出た段階で、なんとなく「コイツだ」というのは判ってしまうのは残念だ。

ラスト近くの、モニター越しに兄弟で話すシーンは、『アルマゲドン』を思い起こさせる。そのほかいろいろ突っ込みたくなる場面はあった。たとえば「黒幕」は、あの会場から、どうやって逃げ延びたか、あるいは、自分だけどう生き延びるつもりだったか。あの雷のなか、自分もその災禍に見舞われるわけで、かなりリスクの高い陰謀だ。その陰謀の理由も、なんかすごく幼稚だ。この手の映画に、そんなものを求めてはいけないのかもしてないが、きめの細かい映画を私は見たい。

ジェラルド・バトラー主演ということで、「アクション」中心なのかと思ったが、そこは「武骨で不器用」な男を熱演。というかこの人も「きめ細かい」俳優ではないが、彼はそれでいい。映画を引きしめていたのはスタージェスのほう。

SF好きとして、肩ひじ張らずにみられる宇宙ものとして、それなりに楽しめたと思う。宇宙パートはだいぶ「端折った」印象だが、わたしは悪くないと思う。あと、久しぶりに「シャトル」が見られた。普通の飛行場にみたいにシャトルが離陸してるし、一人だけ乗って操縦してるし、タクシーみたいだな。NASAのシーンは実際にNASAで撮影されたそうで、この手の映画にしては、ちゃんと地上にも、宇宙にも、ちゃんといっぱいスタッフがいて、ちょっとリアルっぽいと思った。

評判はあまりよくはなさそうな映画だが、私の中では一長一短(ちょっと意味違うが)でした。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。