次々に歌が飛び出す展開にワクワク。好きなんです、ミュージカル。楽曲はそっくりそのまま'91のアニメ版と同じなんでしょうか？

そうなると、割と演技度外視で歌に没頭してしまうのが悪い癖なんですが、ちゃんと「美女と野獣」をみたのは初めてなんで許してください。

私がイメージしていたベルよりも、ずいぶんと折り目正しい、生徒会長のようなエマ・ワトソン。もうちょっとコケティッシュでキュートな感じを想像していた。フランス版レア・セドゥ主演の「美女と野獣」も見ていないので、あまり比較とかできないが、やっぱりエマは「少女」のイメージが強いのは、子役出身の弱点。もう2年後のエマの演じるベルもみてみたい。

で、見ていて一番の問題と感じたのは、「野獣」が「王子」に戻った瞬間。今回野獣を演じたダン・スティーブンスは、「もっとかっこいい俳優」だと思っていたが、なんだか「あれっ？」って感じでした。『ザ・ゲスト』では超イケメンの謎の男を演じていたが、『誘拐の掟』では「青い」印象。今回は期待していたのだが、なんだか「イモっぽい」第一印象でした。旧作アニメ版のシネスケのコメントに「野獣のほうがよかった」という意見がいくつかあったが、それに近いことを考えた方も多いのでは？ガストンを演じたルーク・エヴァンスのほうが男前に見えるよ。

もうひとつ気になったのは、呪いがかけられる前の王子も、家臣たちも「あんな白塗り」なのは引いた。ユアンとか、男前なのに、「バカ殿様」みたいだ。

というわけで、「歌」でだいぶ加点された私の「野獣」初体験。ミュージカルは2回目以降も新しい発見があったりするから好きなのだが、二回目見るかは未定。ちなみに一番好きな歌は、野獣の歌の「ひそかな夢」のエンディングのほう。こっちはダンじゃない人の歌らしいが、これが一番です。