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[コメント] ブリッジ・オブ・スパイ(2015/米)

「実在の人物の映画化、いろいろなモノがハナにつく映画であるが、スパイ役の俳優の落ち着いた演技にかなり救われている」と書き込もうとした矢先の、オスカー受賞。ノミネートされていたことすらチェックしていなかったが、納得の受賞です!
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スパイ役の俳優マーク・ライランス、つい最近見たショーン・ペン主演の映画『ザ・ガンマン』にも出演していたのは確認したが、こんな落ち着いた、枯れた演技のできる渋い俳優さんがいたんだ、記憶しておこうと思っていた矢先のオスカー受賞でした。この映画の演技を見ていたら、かなりの年輩の俳優さんだと思ったら、1960年生まれだそうで、今56歳。思っていたより若かった。同年生まれの俳優は、佐藤浩市真田広之西村雅彦生瀬勝久など。海外ならヒュー・グラントスタンリー・トゥッチ(ちょっと納得)。ちなみに皇太子殿下や、イギリスのチャールズ皇太子も同年生まれ。

話が脱線ついでに、もうすこし。このマーク・ライアンス、実は『インティマシー 親密』という映画に主演していて、その映画ではかなり濃厚なSEXシーンを「モロ出し」で演じており、そういう激しい性愛シーンの中でも、しっかりと上質な演技をしていて、私の記憶にしっかり残る映画だったんですが、その映画の中年男と、今回の初老のスパイのイメージが全く結びつかず、ちょっと驚いています。

と、延々とスパイ役のマーク・ライランスのことばかり書き連ねてますが、肝心のトム・ハンクスは、まぁ相変わらずです。「安心してみていられる」、←これ、ほめ言葉ではないです。

特に後半は、「駆け引き」に重点が置かれているが、それ自体、映像化しにくいと思う。それを一生懸命映像にしたが、やっぱり見ていて気持ちが盛り上がらない。

「壁」がどうやってできたかとかは、よく判った。米学生の存在が映画の中で活きていない。(学生の「彼女」はどこ行った?)

とりあえず、オスカー受賞おめでとう。それだけでこの映画は救われた気がする。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] jollyjoker[*]

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