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[コメント] クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち(2004/仏)

まず言えるのは、マジメル君は絶対「刑事役」をやってはダメ。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







宗教的なオカルト色を無理やりにまで出そうとした挙句、「宗教」も「オカルト」もまったく関係のない、ある意味『インディー・ジョーンズ』のようなオチが待っていた。

殺されてゆく犠牲者たち、キリストのような男、謎のキリスト教会、黒装束の超人軍団、美人捜査官、そしてドイツの大臣。すべてがちぐはぐで、どうにも救いようのない映画だった。

だいたいなぜ「キリストの弟子たちと同じ職業・名前の12人」が、集まったのか?、<最後の晩餐ごっこ?>みたいな写真を撮ったのか?、さらに地下壕の秘密を見つけてしまったのか?そしてあんな大仰な殺され方をしなければいけなかったのか?黙示録とはいったい何なのか?

劇中に「なぜ、そんな殺し方を?」「残りのメンバーを脅すため」ってセリフ。だったら、壁に塗りこまれる、それも生きたまま、って無意味だし、だいたい怖がらせたら、命を守るために逃げて雲隠れするでしょ。逃げろよバルテロメオ!って思ったし。

「口封じ」のためなら、あんな殺し方しなくても、ただピストルで「ズドン!」ですむのに、ある意味あんなに目立つ格好をして、集団でスーパーマーケットにいるなんて、バカだ。

キリストのような男は、何から逃げていたのか?逃げてついた場所に「何だここは?」のマジメル君。ここはどこだった?あの教会?だったらそこに逃げるのも変だし。教会の司祭が自殺する意味もわからないし。

黒装束集団は、ちょっとかっこよかった。『ヤマカシ』並のアクション。実はドーピングで作られた即席超人。でも撃たれたら死ぬよ、普通。最後には、一人でもいいから、頭巾を取ってほしかった。

サルマンことクリストファー・リーはさすがの貫禄。80を越してなお、この存在感。ただ最後には「インディー・ジョーンズの悪役」のようになってしまった。

「1」はサイコっぽさがありながら、それでも「刑事モノ」であったが、今回はどうにもジャンルすらみつからない(冒険モノ?サスペンス?アクションもの?)。『セブン』っぽくしようとして、自滅。4年ぐらい前の映画『レザレクション』で、33歳の「特別な名前を持った男たち」が、体の一部を切り取られ、聖書の章の数字を刻まれて殺される・・・という映画があったと思ったんだけど(未見です)、まね?

(評価:★2)

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