コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 救命艇(1944/米)

見る前、ジェリコーの「メデュース号の筏」みたいな話を予想してたんだけどさ、
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そこまで、ヤバイ話じゃ無くて安心したさ。

寧ろ、船上でポーカーやってキレる男の群れに笑ったさ。 あまりにも人間臭くて。

人間は密室の中でもそこに不確定要素があれば、 それを基に争いを起こす。 しかし、その不確定要素が妥協点であると確定すれば、 その緊張は弛緩し、遊びにも興じる。

かと思えば、その密室に妥協点が消える事で、 あきらめから来る非日常から脱却し、 生命である事を目指す日常に移行し、ネックレスでも魚の餌にもする。

しかし、途中でナチを殺したのはとりあえず、人間に対しての希望であろう。 そんな状況でも、各々が悪であると認識した事に対して許せないと言う感情を持ったのだから。

それも民主主義であるとも言えない事も無い。

・・・いささか逆説的でシニカルだけれどそこが面白かったりする。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。