[コメント] 侍(1965/日)
雪の舞い散る桃の節句、全てが凍りつき、全てが砕け散る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最後の桜田門外の変はちょっと凄すぎる。
凄まじい、斬り合い殺し合いの後、高々と天に井伊直弼の首を掲げる鶴千代には鳥肌モノ。
実の父親と知らずに、仕官のために首を上に掲げる姿は血の凍るような戦慄を覚える。
それと、その荒れた鶴千代の家で見れるお雛様の首が取れたシーンは井伊直弼の首が飛んだ所では無く、鶴千代自身の首が飛んだ情景を思い起こさせる。
実の親の首をはねたことにより、自分の侍の子であると言う過去、自分の侍になると言う未来を葬り去ったと私は感じた。
私の岡本喜八作品鑑賞3作目、凄い、凄すぎる!!
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