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[コメント] 侍(1965/日)

雪の舞い散る桃の節句、全てが凍りつき、全てが砕け散る。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最後の桜田門外の変はちょっと凄すぎる。

凄まじい、斬り合い殺し合いの後、高々と天に井伊直弼の首を掲げる鶴千代には鳥肌モノ。

実の父親と知らずに、仕官のために首を上に掲げる姿は血の凍るような戦慄を覚える。

それと、その荒れた鶴千代の家で見れるお雛様の首が取れたシーンは井伊直弼の首が飛んだ所では無く、鶴千代自身の首が飛んだ情景を思い起こさせる。

実の親の首をはねたことにより、自分の侍の子であると言う過去、自分の侍になると言う未来を葬り去ったと私は感じた。

私の岡本喜八作品鑑賞3作目、凄い、凄すぎる!!

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] シーチキン[*] sawa:38[*]

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