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[コメント] 生きものの記録(1955/日)

現実と宇宙の果てまで届く妄想の間で生まれた、爺さんの恐怖が滑稽ながらも段々ざわざわしてくる。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







シリアスな「お父さんは心配性」と言う感じである。(昔、お父さんは心配性って言う漫画があった、ギャグ漫画だけど)

微妙だけど、一歩間違えれば本当ギャグだな、と思いながら見始める。

で、この爺さん、物凄く生存本能が高い。 超絶倫で、一財産築いて、まだまだ生き残ろう、まだ自分の種を残そうってんだから。 情が深いって言えばそうなんだろうけど。

で、この爺さんの目を通して見る生き物ってのが中々面白かった。 生き物が生き残れる可能性があるのに、生き残ろうとしないなんて馬鹿じゃあ!、って感じが爺さんの恐怖心と一緒に伝わってきて。

画的には、ラストの太陽のシーンと、志村喬が階段を降りていき妾が病室に入っていく所が印象的。

爺さんの生きる妄想と現実をココで一気に見た気がして、ざわざわとした余韻を残す。

ちょっと色々大げさな感じだが中々面白かった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Myurakz[*] 水那岐[*]

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