[コメント] チャーリー(1992/英=米=仏)
すっごい寂しくって2度は見れないよ、これ。
チャップリンは「独裁者」を見て一気にファンになったけど、 「ライムライト」(「街の灯」だっけ?)の老いたチャップリンを見て 衝撃を受け、自伝を読んで衝撃を受け、この映画を見てやはり衝撃を受けた。
チャップリンはただの偉大なるコメディアンではなかった。 彼は、私が思い込んでいたようなロマンチストではなく、 その逆、とてつもないリアリストであり、非常に知能の高い人間であり、 又岩のように偏屈な変わり者だった。
そこに人間に対する温かみがあったからこそ、 ただ痛いだけの風刺と、商業的なコメディにはならずに優しくて深い光を放つものになったのだろう。 彼の目は温かいが、鷲のように鋭い。浮浪者の影には、全てをあざむく裏切り者がひそんでいた。
それにしてもアンソニー・ホプキンスのカツラっぽい髪型が目に焼きついて離れない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。