[コメント] ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還(2003/米=ニュージーランド)
偉大な物語は寓話的解釈を必要としない。
原作が出版された当時、指輪が核兵器の寓意である、という解釈は、原作者トールキンの否定にもかかわらず、かなり支配的であったらしい。
本作の批評の一部にも「指輪は大量破壊兵器の暗喩である」という断定から、お定まりのアメリカ批判に結び付けてこの作品を低く評価するものが実際にあった。
作品からどのようなメッセージを受け取ろうと個人の自由ではあろうが、この偉大な物語を卑小化し、その100万分の1の独創性も感じられず、また感銘も与えられないこういう作品解釈に対して、僕は生涯その反対側に立とうと思う。
物語が現実に追従しなければいけない理由など、どこにもないはずだ。
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