[コメント] ジュラシック・パークIII(2001/米)
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数々の映画イノベーションを起こしたスピルバーグの傑作の一つ『ジュラシック・パーク』。これによってハリウッドは本格的なCG時代へと入っていくこととなった。
そこからインフレーションを起こしたCGの波の中、それでも個性を出そうとした『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』(1997)に続いて作られた三作目。本作ではスピルバーグは製作のみへと後退し、ジョンストン監督が作り上げた。
さすが潤沢な予算があるだけに、大変見栄えのする作品ではあり、ジュラシック・パークの名を冠するには充分ではあった。
ただ、多少歯切れが悪くなるのは、少なくとも大人が観てもきちんとした考証をしていた作品が、こども向けのサバイバル作品にまで後退してしまったことだろうか。これはこれでありとは思うのだが、単にジェットコースターに乗って、安全な場所から映像を観ているだけって感じになってしまった。興奮度は高いけど、後に残るものがない。 いろんな角度から恐竜の怖さを観ているって意味では、よく頑張ったと褒められるのだが、続編の弱さが露呈したのが残念なところ。
この作品の特徴として、大人よりもこどもの方が順応性が高く、サバイバルには向いているという事を示していると言っている点だろうか?ジョンストン監督が前に監督した『ジュマンジ』のロビン・ウィリアムズがどんな風に生き残ったのか?そんなことを思わせるような部分はあった。その分、一作目の主人公役ニールを完全に食ってしまってた。
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