[コメント] ドラえもん のび太の海底鬼岩城(1983/日)
これぞ映画版スタンダードの始まりの作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画ドラえもんは特に初期作品は質の高い作品が多い。本作も又、シリーズの最高傑作との呼び声も高い作品でもある。
シリーズには珍しい事で、ここでは死者が出てくる。死者って言っても、のび太の仲間の中ではないし、人間でもないのだが(いや、一度本当にジャイアンとスネ夫が死にかけてたが)、実際に死んだのは人工知能のバギー。彼はキャラが非常に立っていた。 バギーは最初は身勝手な勝手なキャラとして登場して仲間達を混乱に叩き込んだが、そんなキャラだからこそ、自らの命を仲間のために捨てるシーンがぐっとくる訳だ。
今となってそれは一種のスタンダードな演出なのかも知れないが、当時、特に子ども用の映画作品で死を描く演出されたと言う事が一番のショックであり、だからこそ印象に残る作品となった。
結局この物語は、ストーリーそのものよりもキャラ立ちの方に重点が置かれていた気がするが、それがいい具合に機能してくれた訳だ。
物語そのものは、最初に町内から何となく始まり、友が出来、みんなで世界を救うと言ったスタンダードなものだが、考えてみると、実は本作こそがそのスタンダードを作ったものとして評価されるべき作品だろう。
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