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[コメント] シャザム!(2019/米)

ストーリーは単純だが、その単純さがこれまでのDC作品にはない面白さを作り出してるし、何よりヒーロー自身が楽しそうなのが良い。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 本作の主人公シャザムはジャスティス・リーグには登場していないキャラだが、あの後にヒーローになったという設定で、ところどころでスーパーマンやバットマンが登場したりもしてる。後に作られることになるだろうジャスティス・リーグ再開の折には恐らくみんなと一緒に出演することになるだろう。

 そして本作の特徴だが、これまでのDC作品にはなかった重要な要素を持っている。

 これまでのDC作品は全般を通してあまりにも物語の幅が狭かった。それは、全般的に内容が真面目すぎたのだ。ストーリーは深刻で、戦いの場は暗闇の中で展開することがほとんど。つまり足りなかったのは、単純なヒーローであり、笑いだった。

 そんなストレートで笑いのある作品を目指して作られたのが本作で、それを受けてきちんと作られた。

 本作のヒーローとなるシャザムは。まるで『ビッグ』(1988)を踏襲したかのような設定で、子どもの心を持ったヒーロー。心は純粋でとにかく明るい。常識もないためにいくつもの犯罪行為も冒すが、それも戦いの中で常識を学んでいくことになる。意外にちゃんとしたビルドゥングスロマンになってる。

 でもこれって実は物語の構造自体は『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(2015)とほぼ同じだった。それをとても明るくしたら本作になる。

(評価:★3)

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