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[コメント] バースデー・ワンダーランド(2019/日)

なんでこの程度の脚本の作品を原恵一が作らないといけなかったんだろう?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 しばらく大人向けの作品を作っていた監督が再びこども向けの作品を作るというので、どんなものが出るのかと結構期待していた。

 作品そのもので言うなら、実に普通のファンタジー作品である。突然現れた案内人によって異世界に連れて行かれ、そこで世界を救うというパターンは「不思議の国のアリス」をはじめとしてファンタジーの基本とも言える。

 ただ、基本に忠実すぎてとても無難なものになってしまって、観たらすぐに忘れてしまいかねないものになってしまった。

 一番の問題として、原恵一が何でこんな作品を作らないといけないのだ?という部分。この脚本のどこに惚れ込んで作ったのかは分からないけど、こんな無個性な作品を作ろうとした理由が分からない。

 あと、いくつもの伏線無視もいただけない。

 例を挙げると600年前に来た救世主が何故アカネと同じ手型をしてるのかとか、アカネの小学校でのモヤモヤが、貝殻を持って帰っただけであっけなく解消してしまうとか、伏線が伏線になってないのばかり。

 出てくるキャラがみんな余計な台詞は喋りまくるくせに肝心のことについてはまるで喋らないというのは作品としてどうかと思う。カタルシスも弱く、お陰ですっかり欲求不満。

(評価:★0)

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