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[コメント] サイドカーに犬(2007/日)

思い出は80年代だよね。描写的に60年代かと思った。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 長嶋有の小説「猛スピードで母は」の映画化作。こどもの頃の一夏の思い出を描くという作品で、特に2000年代になって多くなった作品の作りに則った話(その嚆矢は『おもいでぽろぽろ』のような気がするんだが)。

 フォーマットではあるが、それでもここでの竹内結子がはっちゃけた感じで好演しているので、観ていてなかなか楽しい。そんな女性にちょっとだけ触れ、それでやっぱりその生き方は理解できないまま大きくなってしまった女性が、今になってその生き方を少し理解できるようになったという形。そういう風にすることで、思い出をとても鮮やかに、そしてその思い出が今の自分を作った事を思い出させるようになってて、ノスタルジーを感じさせられるものとなってる。

 問題として、話があっさりしすぎてるため、「あれ。終わり?」と感じられてしまうことと、舞台が80年代と言うには描写が古すぎることか。60年代かと思った。

 するっと観られるので、軽く良い作品を観たいと言う時にはお薦めできる作品。

(評価:★3)

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