…そんな彼が極端に死ぬことを怖れていて、しっかり防弾チョッキを着ていたりする。そんな矛盾のある描写が魅力になるんでしょうね。

　『マッド・マックス』(1979)のシリーズから離れたメル＝ギブソンがどんなものを演るんだろう。と結構わくわくしながら劇場に足を運んだ記憶がある。

　出来は結構良く、良質な刑事ドラマとなっていた。ギブソンとグローバーの息が合っていたと言うことが最大の要因だろう。ギブソンはキレ役で、危ない奴を上手く演じているが、それより重要なのはグローバーで、私生活で何があろうとプロ意識を持ち続けるヴェテラン刑事役で、陰に日向にリッグスをサポートしている。そのバイ・プレーヤーに徹した役作りは上手い。

　色々アラも多いが、この二人の演技で救われた感じ。