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[コメント] シェナンドー河(1965/米)

「結果が全てではない。課程が大切なんだ!」と言い切れないところがなんだかなあ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 南北戦争を題に取ったハリウッド得意の娯楽作で、おそらくその手の作品では風と共に去りぬ(1939)を除けば最もヒットした作品で、1965年全米興行成績も6位と大健闘。戦闘、家族愛、冒険、戦争の悲惨さと慰め。戦争物に必要な要素を全部詰め込んだような作品で、高水準にまとまった作品だと言えよう。

 ただ、逆に言えばそれだけベタ過ぎる作品であり、これ!と言った売りも感じられないのがなんとも。特に現代の目で観るならば、余計にそう思えてしまう。

 家族愛を中心に据えた作品は良いんだけど、時折西部劇にはこういうシャレにならない作品ができあがったりする。ここでは家を空けて家族全員で末っ子を救いに行ったお陰で兄や母など3人も死んでしまうし、結局家族の努力は関係なく、末っ子は自力で戻ってくる…結局何のことはない。結果を見る限りにおいて、家族の努力って実は全くの無駄だったのではないだろうか?これもリアリティって奴かな?なんか腑に落ちないところが多い気がする。これが日本人的感覚なんだろうか?

 スチュアートを始めとするキャラの描写は素晴らしく、戦いの緊張感もあった。その中で突然牧歌的に牛追いが始まったりするとか面白いところもあるんだけど。

(評価:★3)

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