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[コメント] スパイダー・パニック!(2002/米)

パニック映画のはずなのに、なんか出てくる人たち、みんなもの凄く楽しそう。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 クモというのは生理的嫌悪を起こす存在だから、よくパニックものに用いられる。日本でも特撮作品には大概悪役として登場する。特に最近になって、CGの発達で巨大クモの描写が可能となったからか、何本かクモのパニック映画がハリウッドでも作られるようになった。知ってる限りでは『スパイダーズ』(2000)、『スパイダーズ2』(2001)などがあった…と言うより年に一本ずつ作られてるの?

 その中では一番最後の作品となった本作だが、ストーリーはほぼ完璧に70年代のB級パニック作品そのまんま。町の外れで怪物が出て、それを発見した最初の人間が街に恐ろしい事実を知らせるのだが、最初誰にも信用されず、やがて一人一人街の人間が消えていき、最後に大パニック!(『インベージョン・アース』(1987)でもパクられてた)

 定式に見事に合致した作品であり、ストーリーになんのひねりもなく、その意味では大変古くさい作品となったのだが、本作には一つだけ大きな売りがある。

 もの凄く楽しそう。パニック映画で楽しんでるというのは一種致命的とも言えるけど、それを狙ってやってるのが本作の特徴で、それが分かるとなかなか味わいもある。と言うか、多分これは確信犯的な演出だったんだろう。

 クモの動きも無茶苦茶良くて、もっさり動くので無し、ぴょんぴょんと跳びはねながら人間を襲う姿は、妙に微笑ましいものがある。

 狙って作った現代のB級作品と言うことで、楽しめる人は楽しめるはず。

(評価:★3)

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