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[コメント] 刑事マディガン(1968/米)

何が一番ダメかと言えば、それはドン・コスタの音楽だと思う。
ぐるぐる

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







音楽を替えただけでも、ずっと評価が高くなるんじゃないか、そう思わせる作品。

アメリカン・ニューシネマの初期の佳作。ハリウッドという「体制」に対して斜に構えた反抗期の若者のような感性が隅々に行き渡っていて、見所は多い。「ハリウッド」における悪役であったリチャード・ウィドマークに対する共感、逆に「ミスター・ハリウッド」という象徴であるヘンリー・フォンダの偽善性(不倫をしており、親友の汚職を庇おうとする)に対する反感、など。

しかし、映画として、そうした骨格の確かさが、充分に伝わらないところがある。その最大の戦犯が、ドン・コスタの音楽のように思える。これがせめてラロ・シフリンなら、テーマの不毛性がより際立ったに違いないと思うのだが。

(評価:★3)

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