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[コメント] 大日本人(2007/日)

「2001年宇宙の旅」を愛する私は、この映画も非常に高く評価するのだ。 あまり高度ではない私の脳ミソには、どちらも十分ばかばかしく、そして美しい。
river

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







サルが骨を放り投げると、宇宙船になる。 ベッドで寝ていた爺さんが次の瞬間に宇宙人になる。

どうだ、このいい加減さ。

それに比べたら、そのままの体型で巨大化する スーパーヒーローなんて、十分理解の範囲内。

終盤、実写になり、一気に肩の力が抜けるが、 ありといえばあり・・って感じ。

映画なんていうものは何でもありでいいじゃないか。 5分の映画もあれば、5時間の映画もある。

豚がしゃべる映画も観たことあるぞ(テレビで10分くらいだけど)

まあ、そんなことよりも、ワタシが気になったシーンについて・・

それは大佐藤が一人でスナックに行き、カラオケを歌うシーンである。

その場面を観たとき、「ガキ・・」の中で、 浜田と語り合うトークコーナーでの、ある話が脳裏に浮かんできたのである。

もう十年以上も前のことであり、 どんな流れで、その下りに及んだのか憶えていないが、

確か「もし芸人になっていなかったら」と いうような話だったように思う。

うろ覚えだが、こんな感じの話だった・・

浜「毎日、工場行ってな・・」

松「手が汚いねん。洗っても落ちへん」

浜「たまに近所のスナック行ってな・・ジャージで」

松「そう、絶対ジャージや、カラオケ歌って、毎晩閉まるまで帰らん」

浜「女も年増のブッサイクなのばっかでな」

松「・・でも、頼み倒して何とか一回やらしてもらうねん」

浜「ブハハハハ・・なあ頼むわ、頼むわ・・言ってな」

松「・・やばい泣きそうになってきた」

浜「俺もや」

松本はヒーローになりたかったのだろう。

と同時に、ヒーローとはほど遠い、 情けなくて、何の役にも立たない自分も 嫌いではないのだろう。

ワタシがこの映画から感じる美しさはそこにある。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)まー[*] hk[*] ぽんしゅう[*] 緑雨[*] 林田乃丞[*] けにろん[*]

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