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[コメント] 美少年の恋(1998/香港)

友情と恋に境界線なんていったいどこにひけばいいのだ、引かなくてもいいじゃん、なんて途中まで思ってた。でも、やっぱりこれを恋を呼ばずになんと呼ぶ?
なつめ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







こういう題材の映画は、手を抜いて作ったらどれほどひどいものになるかというのは想像がつくのだけど、「そんな狭い世界で人間が絡まるものか」なんていう、ちょこざいな疑問を軽々と納得させてしまうくらいの丁寧さがあったと思う。ナレーションはブリジット・リン

ジェット(スティーブン・フォン)がサム(ダニエル・ウー)と家族ぐるみの付き合いになり、サムが不在の時に彼のお母さんだけがいるところへ遊びに行く。サムがいない家がどんなものか感じてみたかったというその場面・視点で、わかるなあ、と思って泣く。最後は……それでも、彼を見ていてそれならばいいかと思い、やっぱり泣いてしまう。

ジェット(スティーブン・フォン)の恋するまなざしと“仕事”してる時とのまなざしの比較に注目してみたり、サム(ダニエル・ウー)のお父さんの訴えるまなざしなど、各人の「まなざし」に注目してもみた。

ところで、アチン(ジェイソン・ツァン)がひっそりと一番かわいそうなのではないか。

日本語訳が丁寧で良い。

(評価:★5)

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