[コメント] ワイルドバンチ(1969/米)
ミニガン鬼強ぇぇぇ!
この映画で語られる多くはハイライトの銃撃戦にある。
しかし、この映画でまことに凄いのは視覚的に訴える何かを持ってることだと私は思う。
「蠍を焼く」「赤ん坊に乳房を吸わせる母親の姿」「銃をおもちゃのように担いで遊ぶ少年」「将軍に侍られながらバンチ一味を冷笑的に笑う娼婦」
本来、あらすじとはまるで関係のない構図であるが、こうした断片こそがむしろストーリー以上に潜在的に記憶に植えつけられる。
物語で感動したいのなら別に小説でも構わない。
映画ならではの表現を実に巧みに生かしていると思う(スローモーションの技法も勿論効果的である)。
おそらくシネスケのレビュアーの多くは年に100本は映画を観ていることであろう。
そして彼らにしてみれば、このワイルドバンチのあらすじも数年経てば漠然として忘れてしまうであろう。
しかし、「蠍に群がる蟻」だとか「子供を抱く母」といった断片は脳裏に焼きつくことに違いない。
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