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[コメント] 息子の部屋(2001/仏=伊)

訳わからんでも、つまらなくても今どきの子供に見せるべき。
アルシュ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







今どきの子供たち(小中学生)の15%は、「人間は死んでも生き返る」と思っているそうだ。

ちょっと古くは「宇宙戦艦ヤマト」、「ドラゴンボール」なんかも、なんだかんだ理由をつけて生き返りを正当化していたし、「たまごっち」を始めテレビゲームはリセットによって生き返りが可能なので、子供たちがそう思っていても致し方ないかも知れない。

この映画のような人一人の死と同様、「スマトラ沖地震」による津波被害による死者は30万人だから、30万の悲しみがある。

最近(2005年2月6日現在)では、「奈良少女誘拐殺人事件」「大手デパート内で刃物男の幼児殺害」「飲酒免停スピードオーバーでの3人ひき逃げ」等、命を軽視している痛ましい事件が増加傾向にある。また、自殺もしかりだ。

今後も、こう言った事件は病んだ社会によって増えていくことだろう。

人は死んだら二度と返って来ない。この主人公の家族のように思いっきり悲しんで、思いっきり泣いていいんだ。人の命を軽く見てはいけない。当たり前の事だけど、それが当たり前であり続けるように、今の社会にとって存在意義の大きい作品だ。日本にも同様のテーマを持った作品の登場を願いたい。

映画のラスト息子の恋人はイジイジせず新しい恋に旅立っていく。主人公の家族はむしろこの彼女がイジイジしていない事で救われた様な気がする。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] スパルタのキツネ[*]

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