[コメント] PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
−−−−−ラストについての解釈−−−−−
基本的にはらいてふさんと同意見。
■まず、最初の舞台は地球ではない。これは複数の月が確認されているので、バートンは地球ではないと宣言している。
□セード将軍は銃を持ったままオベロン号内のシールド内に封じ込めていた。当初は跳弾しまくっていたけど、上手く活用してシールド内から脱出。
一度は和平に達した猿人と人類だが、銃により再び形勢は元通りに。
水没したデルタポッドを引っ張り上げて、過去の地球に向かう。
セード将軍は、西暦1860年あたりの地球に降り立つ。
□西暦1861年に「人猿戦争」が勃発する。
□西暦1863年11月19日 セード将軍は「人猿戦争」の激戦地ゲティスバーグで 「猿人の、猿人による、猿人の為の政治を、この地上から絶滅させてはならない。」と演説する。
□西暦1865年に猿人の勝利(セードの強力な銃が決め手。『パトリオット』を観ていれば如何に間抜けな闘い方だったかわかります。)により「人猿戦争」終結。
□セード将軍は、人猿戦争終結から間もない1865年4月14日に、人間によって暗殺される。
ここでどうしても説明がつかないのが、一般の猿がどうして猿人化したか? 遺伝子操作で猿人化していった祖先を持つセード。セードの子孫はみな猿人になったとしても、100年程度で地球上を覆い尽くす程にはなれない。 だとしたら、もっと太古の地球に降り立ったとすれば、まずまず説明がつく。
□ここでひとつエイブラハム・リンカーンの豆知識をひとつ。彼の少年時代の渾名は「エイブ」・・・意外にも「エイプ」と符合するところが面白い。
◆ここまで書いたが、ラストには理屈も何もなくて、バートンの単なる遊びだったという説。実はこれが一番説明しやすい。
−−−−−付記:バートン監督のひっかけ−−−−−
◆CMで見せてくれていた建造物をバルセロナの「サグラダファミリア」と思っていた人も多いはず。 どうみたって母船オベロン号の残骸とは思えない。
◆猿のコミュニティも、フランスの砂州に鎮座する「モンサンミッシェル城」と思わせようと企んだかも知れない。
・・・と、上記の2つは、映画を見る前から猿の惑星が地球なんだと思い込ませるバートンの策略。
◆加えて、猿人そのもののマーク・ウォルバーグの起用は、彼が猿人の進化した姿というオチを連想させようとしたのかも知れない。・・・これは考えすぎ?
私のHP「猿の惑星面白分析」:「サグラダファミリア」と「モンサンミッシェル城」の画像付き
→ http://www2.tokai.or.jp/bpanther/cinema/apes.html
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