[コメント] 八月のクリスマス(1998/韓国)
少ない台詞が情感を醸しだし、余韻を残す事に成功した作品。 そして、時が解決してくれる想い出として・・・。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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理由も解らず想いを寄せる相手に連絡がつかない。そんな相手を待ちわびる切なさ、もどかしさが画面からひしひしと伝わる。
ジョンウォンはタリムに病気のことも死期のことも伝えない。退院して喫茶店で佇んでいるジョンウォンが駐車違反を取り締まるタリムを見つける。ガラスに重ねた手がタリムの姿に重なる。二人を会わせてあげたいと願うが、彼女は去っていく。そして、これが今生の別れとなる(涙)
これがジョンウォンの優しさだった。彼女にとっては時が解決してくれる想い出のひとつで終わるだろう。
きっと、メールだけでつながる関係も同じ。文字は残っていても魂はこの世を去っているのだから、ネット上では自分の突然の死は相手に伝わらない。タリムのような思いをした人は、突然の音信不通に戸惑いながらも、時を経ていつもと同じ生活に戻っていくのだろう。
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