コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 私の中のあなた(2009/米)

この世のすべてを愛おしむかのような、ケイトの眼差しに胸を打たれた。しかしアナはよくあの環境下で、素直な良い子に育ったものだ。自分だったらおそらくグレてる。
伊香

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







複数の子供達に、完全に等しく愛情を注ぐことが出来る人間だけが親になるとは限らない。

初めての子供だから、病気だから、してあげられることは何でもしてあげたい。例えそれが、他の兄妹を犠牲にすることであっても。

母サラ(キャメロン・ディアス)は、ケイトの弟ジェシーに対しては、無意識にそれを行い、妹のアナには意識的どころか、身体を提供させることを目的に受精卵を作り上げた。

親子間の愛情は、子供が産まれた瞬間から最大限となって発生するものではないはずだ。 オムツを替えたり、ミルクをあげたり、寝かしつけたり、時には泣き続ける子をひたすら抱っこして部屋の中を歩き回ったり。そういった、子供の世話をしたり、成長を見守ることによって大きく、色濃くなっていくものではないだろうか。

サラは、アナとの間にそういう絆を築いてはいなかったのか。 それとも、手伝いに来てくれるケリーにほとんど丸投げしていたのだろうか。

どちらにしても、サラが直接アナに詫びるような描写は無く、裁判でそのことを追及されても、ケイトの病気を良くするためなら仕方がない、という大前提があるように見える。

「そりゃあ、両親を訴えたくもなるよ」とアナにすっかり同情しながら見ていると、裁判を起こすことを指示したのはケイトだった、と分かった時の衝撃。

姉が大好きだから、姉の願いを聞き入れて、直接両親に当たり散らすこともなく、最後は母親にも微笑んでみせる。本当に、なんて良い子なのだろう。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。