[コメント] 遊び(1971/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
工場のポスト?
掲示板
電話ボックス
女子寮の友人の服やキャバクラマネージャーのネクタイ
大門と入った喫茶店に飾られた花と後ろに座る女のシャツ
内職の飾り花
映画館の垂れ幕と菓子の袋
レイプされた同僚が着ていた服
ドラム缶
大門の母親の履いてるズロース
サッポロビールの箱
関根の財布
バーのカウンターと壁の模様
洗面所でつける赤いルージュ
ゴーゴーの照明
乱入してくる女のシャツ
ゴーゴーの女子便所の戸
壁の落書き
連れ込み旅館の市松模様の襖
回想シーンの大門のシャツ
宿のオヤジの血
映画ポスターの文字
タクシーのバックライト
連れ込み旅館の帯と灯篭とお風呂セット
マグロの刺身
※このあと関根のヌードシーンが拝めるのだが、乳首の色は"赤"ないしは"ピンク"とはいかなかったようで惜しい。(と増村は思ったはず)
とまあ、ずらずらとヒマに飽かせて使われた赤色アイテムを羅列してみたが、 この映画で赤色は、子供から大人へ脱皮するにあたって彼らを誘惑する危険で妖しい象徴的な色として使われているのだろう。 とりわけ最後の方の回想シーンで脊椎カリエスで寝たきりの姉が生理で下着を汚す場面と、関根の処女喪失場面で対比されて使われる赤色は鮮烈な印象を残す。(とは言っても、もう少し姉妹を対比してもよかっただろう。)
そして最後に川で男女ともに白の下着姿になるのだが、 ここで初めて赤色は影を潜め、白色が"生まれ変わった"象徴の色として使われているのが秀逸である。今までがあまりにも妖しい色彩で埋め尽くされていたからこそ白が際立って清々しく感じられるのだ。川原の緑や空の青も加えていいかもしれない。
せっかくだから赤色の★5といきたいところだが、ここは抑えめの★4で。
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