ちょいと調べたら口裂け女の都市伝説の由来はいくつかあって、７０年代の受験戦争の頃、「勉強しなさい」とガミガミ言う母親に対する恐怖心が口裂け女の幻影を見させたのではないかという説（ここでは「母親恐怖説」と命名）や、逆に貧しい家庭の母親が塾に行きたがる子供を「塾に通うと帰りの夜道で、口裂け女に襲われるから、行かない方がいい」と言い聞かせて諦めさせたことが広まったという説や、はたまた在日米軍とＣＩＡによる群衆心理やデマに関する実験だったという説などあるようだ。

ちなみに私の母親も元教育ママでして肉体的な虐待は受けなかったものの、こと教育に関してヒステリックな部分が一種の恐怖で、あるとき国語のテストで５０点台を出した時には家に帰るのが本気で怖ろしかったのをよく覚えてます。従って、上記３つの諸説の中では「母親恐怖説」が一番共感できますね。あ、それから当時住んでいた家の屋根は赤かったです（笑

映画に少し触れておくと、幼児虐待している母親だけが口裂け女に憑依されるのかと思って見ていたのだが、どうやら何の区別もなしに普通の母親にまで憑依している様子。「母親恐怖説」に則るのであれば幼児虐待している母親だけに絞らなければいけないと思う。別に則らなくてもいいんだけど、そうしないから散漫でただの残虐映画になってしまったように思う。