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[コメント] 女王陛下の007(1969/英)

この路線、結構良かったと思うんだけどなあ。他の007がとても漫画チックになったのに対して人を愛し、怯え、涙するジェームス・ボンドはリアルだ。追加レビュー有り。
sawa:38

当時J・ボンド役を降板したくてしょうがなかったS・コネリーの気持ちも理解できるが、本作の後に『ダイヤモンドは永遠に』で復帰するぐらいならば、何故この作品に出演し有終の美を飾らなかったのか?

初老の域に足を踏み入れ、試行錯誤するJ・ボンドが俳優S・コネリーとダブってみえる。

是非、S・コネリーに本作でJ・ボンドを演じて欲しかった。それまでの自分が築き上げてきたJ・ボンド像を壊すことが彼の「脱皮」という目的に最も適した行為だったのではなかろうか?

結果としてS・コネリーはその後B級映画に名を連ねる事になり、30年近い歳月の果てに「世界で一番渋みのある男」として再度銀幕の頂点を極めた。結果論ではあるが、かなりの遠回りをした思いがする。

もし当時、本作に出演していたら・・・J・ボンド役から逃避するのではなく、自らJ・ボンドを破壊していたとしたら、この30年の間にはどれほどの名作が生まれていたのかも知れない。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (8 人)YO--CHAN ゼロゼロUFO[*] ゆーこ and One thing[*] 甘崎庵[*] Alcoholic[*] 高円寺までダッシュ べーたん さいた[*]

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