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[コメント] ジョンQ 最後の決断(2002/米)

保険制度の問題は誰でも判る。でも制度には限界が必ず存在する。社会問題を題材にしたヒューマンドラマ。
スパルタのキツネ

組織で働く院長にとって、全体を鑑みないで1つの問題だけを早急に解決せよ!と真に主張されるのはハタ迷惑。院長役のアン・ヘッシュはそれを好演していた。

一方、ジョンQはただ息子の命を救うことのみを考える親父。本作は、ジョンQのこの姿勢で社会的な問題点を指摘し、更には感動を誘いつつも、それがジョンQ個人の身勝手な行動であることもしっかりと表現していた。

組織と個人。

賛否分かれるテーマだと思いますが、本作を鑑賞して、ジョンQの姿に感動を覚えるのは世論的な思考、また、嫌悪を覚えるのは組織的な思考が強いことの表れと言えるのではないでしょうか?

私個人は、ジョンQの姿に涙ぐみましたし、院長の気持ちもわかりました。賛否を論じる社会派ドラマとして観るよりも、そこに描かれたヒューマンドラマとして観たほうがいいと思いました。

(評価:★4)

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