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[コメント] カサブランカ(1942/米)

「何故だ!どうしてだ!」 う〜ん、男はつらい。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 「何故、カサブランカに! どうして私の店に、彼女は来たのだ?」

 ロマンチストならこの奇縁を天の巡り合わせと信じ、いかなる困難にも立ち向かい、彼女をものにしようとしただろう。ましてや、運命のチケットを手にしていたのだから・・・。

 本作の主人公も例外ではなかっただろう。しかし、彼女を愛する気持ちにどんなに悩まされようとも、自分の都合のいい判断はしなかった。彼女にピストルを向けられたとき、彼は本当に撃たれてもいいと思っただろう。そして、(ピストルを下ろし)もうほんの手の届くところにいる彼女に接したとき、こう思ったのではないだろうか?

 「彼女は私を必要としている。彼女がここに来たのは、紛れもなく天の巡り合わせだろう。いかなる困難があろうとも、彼女と彼を亡命させよう。」

 恋敵ラズロー。「逃げる男は嫌いだろう?」と集会に行こうとする自分を心配する妻に言った台詞にもあるように、彼の無謀な英雄的行動力もその源は彼女にある。彼女は女神か死神か・・・。

 惚れた女を前に、男であることは、つらいことですな〜。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)makoto7774 きわ 甘崎庵[*] TAKAどぅ〜 くっきん[*] けにろん[*]

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