[コメント] メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005/米=仏)
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主人公のトミー・リー・ジョーンズだけは役者としての格もあるんだろうけど安心して観られる。しかし、バリー・ペッパーはじめ他のキーマンは描きこみが足りない。トミー・リー・ジョーンズ監督は自分の役柄は徹底して追及したものの、他は等閑だったのではないだろうか?
プリティフェースのジャニュアリー・ジョーンズが初めて演技してるの観たけれど、旦那とメルキアデスに対する彼女の気持ちもよく判らないまま退場。勤務中にメルキアデスと一緒にいたことを知った旦那が嫉妬して彼を射殺した、と彼女が考え悩む可能性もあるような気がするんだが・・・。彼女の演技はそれなりに良かったのでこれも演出の問題ですな。ちなみに彼女、その名からして、もしかしてトミー・リー・ジョーンズの血縁者? そうなら可也びっくりだぞ!と思ったけれど、全く違うらしい。似ても似つかないしそりゃそうだろう
メルキアデス・エストラーダの死体の運搬も段々とコミカルに(見えちゃいけないんだろうけれど)見えてくるし・・・。 此処其処と独りよがりな感じがした。 トミー・リー・ジョーンズはこれからも監督と主演の兼務をやる気満々だそうですが、その元祖とも言えるイーストウッド監督とは『スペース・カウボーイ』(←気質だけカウボーイな映画)で親友でありライバルでもある古き良き友として共演してましたが・・・、カウボーイの役柄はともかく、監督業までもクリント・イーストウッドを目指さなくても・・・て気がする。
あと中盤までの時系列操作は何なのだろうか?と、思ったら『21グラム』の脚本家だったので納得。この人はメキシコの脚本家でトミーリーとは家族ぐるみの仲だそうな。メキシコへの愛とともに完全に脚本を信頼しきったのが裏めったのかな? 目的地が幻っぽいラストは最近よくあるな・・・。
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