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[コメント] 地の果てを行く(1935/仏)

ジュリアン・デュヴィヴィエのペシミズムの頂点をなす傑作!
フランコ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







すねに傷持つ身が流れていくのは、フランスの場合、モロッコであり、アルジェリアであり、チュニジアである。 望郷恐怖の報酬もそんな男達が蠢いていた。 この映画のジャン・ギャバンもそんな典型的な男だが、最後に恩讐を越えた友情を得たのに、それもつかのま凶弾に倒れていく。 ラストの点呼で、生き残った男が叫ぶ。“Mord a nid!”(防御拠点にて戦死!)そしてバックには軍楽隊のラッパの音が響く。なんというペシミズムの美学だろう!

(評価:★5)

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